舞台「サザエさん」振り返って
舞台「サザエさん」が終わり、数日が経ちました。
皆さんいかがお過ごしですか？？
俺は
舞台「サザエさん」大千秋楽の日に東京に戻り、
次の日は福島でイベント。
そしてその次の日はまた別の地で
泊まりでロケをし、
その帰りの飛行機でこのブログを書いています。
ここのところ
各地を飛び回っております。
でもね、不思議なことに全然疲れてないんですよ。
各地を巡ることが出来てすごく楽しいです。
その街の景観も楽しめますしね。
今回行った場所は
まだ情報解禁が出来ないので、お待ち下さい。
新しい出会いもあり、充実したお仕事でした。
さて。
例の如く
舞台「サザエさん」を振り返りたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
舞台「サザエさん」振り返って。
誰もが知っている国民的アニメ
「サザエさん」
僕も小さい頃から、
毎週日曜日、家族と一緒にこのアニメを観ていました。
カツオが問題を起こし
ワカメが困惑し
サザエさんが叱り
波平さんが怒鳴り
フネさんやマスオさんが暖かく見守り
タラちゃんに癒され
たまにタマの回。
そんな日常的でみんなに愛されているアニメ。
そんなアニメの舞台化のオファーが
舞い込んで来た時は
本当にびっくりしました。
「…ん？？
サザエさん？の舞台化？？」
「それで俺にオファーが来てる…？？」
「何役で…？？」
「………」
「カツオ？！？！？！？！？！？！」
（何を言ってるんだ…？？）
本当にこんな感じのやり取りをしました。笑
そこで詳細を聞いてみると
舞台は10年後。
長谷川町子先生の生誕100周年、
アニメ「サザエさん」の50周年記念の
要は「お祭り企画」、とのことで。
他の出演者さんを聞くと
サザエさん:藤原紀香さん
波平さん:松平健さん
フネさん:高橋恵子さん
……おいおいなんだこのとてつもない豪華なキャストは…！！！
このキャストの中に参加させて頂ける…？！
これはこっちからお願いしたいくらいだ！！
と思ったものです。笑
と、いうことで決まったカツオ役。
この情報を解禁したら
（ファンの皆驚くだろうなぁ…）
（この豪華なキャストの中だから喜んでくれるだろうなぁ…）
（何よりめっちゃ笑うだろうなぁ…！！）
と、情報解禁をすごくワクワクして待ってました。笑
いざ情報解禁の日になると
やはり皆驚いてくれたし喜んでくれたし笑ってくれてすごく嬉しかったです。
何より、とてつもない反響があって
逆にびっくりしちゃいました。笑
友達からもめっちゃ『カツオやるの？！？』
と連絡あったり、
発表当時はエーステの現場だったのでそこでも
「カツオ」「カツオだ」
「カツオが来た！」
といじられたり
刀ステの現場でも
末満さんやまーしー達に
「カツオやん」「あだ名はカツオ」
とか言われたりと、
「サザエさん」の知名度と影響力は本当に凄いものなんだなと改めて再認識しました。
そんなこんなで
皆が知ってる「サザエさん」の稽古が始まりました。
「サザエさん」の10年後の世界。
カツオは21歳の大学生。
どう役作りしたものか、と演出の田村さんに色々とアドバイスを頂き
あくまでカツオは「三枚目」を担っていて欲しい。
と言われました。
「三枚目」。。。
お調子者で
カッコつけたがりでふざけたがり。
狡賢くて機転が効いてでもどこか抜けてるカツオ。
そんなアニメのイメージをそのまま大人にした感じにしよう。
と思い今回のカツオが出来上がりました。
カツオのキャラクターを掴んだところで
次の問題。
「サザエさん」は日常のアニメ。
本来なら日常で起こる問題というのはとても小さく演劇としては描きづらい。
だからこそ日常で起こる小さな物事を大きな問題として膨らませなければならない。
つまり、一つ一つの物事に大きなエネルギーを使ってリアクションをしなければこの物語は成立しない。
そう田村さんが仰られて
なるほどなぁ…。と思いました。
今回の舞台「サザエさん」の話も
言ってしまえばそんなに大きな事件は起きてない。
でも大きな事件としてエネルギーを使うことによって物語を活かすことが出来る。
演劇の妙を感じさせられました。
他には
芝居のテンポ。
ニコ生でも言ったんですが
今の主流の芝居は
テンポが早く物語が転ぶのがとても早い。
それが観やすさに繋がったり面白さになったりするんですが
今回の舞台「サザエさん」ではその逆をやると。
テンポはゆっくり、セリフもゆっくり。
相手の言葉をきちんと飲み込んでから自分のセリフを生み出すやり方
つまりは「昭和の芝居」をしてくれと言われました。
今の時代とは逆行するけれど、
それが舞台「サザエさん」の世界観に合うからと。
この芝居のテンポにすごく手こずりました。
普段身についてしまっている芝居のテンポではいけない。
ゆっくりすることの違和感。
そんなものを拭いきれずモヤモヤしていました。
でも
松平健さん、藤原紀香さん、高橋恵子さん、
葛山信吾さん。
この方々の芝居は演出家の意図を全て汲みつつ自分なりの解釈で演じてらして
稽古場で観ていてとても勉強になりました。
盗めるものは盗もうと、じーっと観察したものです。
紀香さんのサザエさん
健さんの波平さん
恵子さんのフネさん
葛山さんのマスオさん。
どれもこれもキャラクターそのもので
10年後という世界観でも何も違和感なく
そこに存在していました。
わかってはいたけれど
やっぱり凄い方々なんだな。
自分はもっともっと研鑽しなければならないな。と思いました。
舞台「サザエさん」の
明治座の初日の幕が上がってからも
皆さんと芝居が出来る貴重な経験を逃すまい、でも芝居を楽しもうと思いながら日々を過ごしていきました。
本当に本当に勉強になりました。
しゅんやがタラちゃんでいてくれたことも本当に良かったです。
お互いたくさん勉強しようね！
なんて言いながら稽古場でも常に隣にいたし
しゅんやの存在がすごく大きかった。
以前一回だけ共演したことがあったけれど、
じっくりとお芝居をするのは初めてで、
上から目線になってしまうけど
すごく芝居心があるなぁと思いました。
他のキャストの方々も皆素敵な人ばかりで
乃木坂、日向坂の活動をしながら
ワカメ役を演じていた秋元さん、齋藤さんも
自身のアイドル活動と並行して演じるのは大変なのにひたむきに頑張っていたし
サブキャストの方々も
誰かが稽古に来れないときは
その人の代役を積極的にやってくださったり。
舞台裏でもサポートしてくださったり。
僕もとてもお世話になりました。
普段はなかなか共演することが叶わない方々とのお芝居。
とても刺激を受けたしすごく良い経験となりました！
この経験を活かして
これからも俳優という職業をより追求して頑張っていこう。
そう思えた座組でした。
舞台「サザエさん」の座組の皆様。
ありがとうございました。
そして
ファンの皆様も。
沢山の方が観に来てくださり
本当にありがとうございました。
毎日たくさんのお手紙、色紙、プレゼントに励まされていました。
まだ全部は読みきれていないけれど
全てに目を通させて頂きますね。
プレゼントも大切に使わさせていただきます。
次なる現場は
『イノサン』
こちらもまた中島美嘉さん主演と、
豪華な布陣でお送りします。
ミュージカルだし、より気合いを入れて頑張らねば！！！
といっても稽古に合流できるのはもう少し先なので、
他のお仕事も頑張ってきますね。
まきまつりも楽しみましょう(´ω｀)
皆さん。
最近寒くなってきたから
体調を壊さないように注意してください。
俺も体調管理はしっかりします。
忙しいけれど
充実した毎日ですので
どうかご心配せず。
磯野家の皆さん。
アナゴさん。
俺も声真似やりたかった…(´ω｀)笑
花沢さんに襲われるカツオ。笑
カツオ。
あらまき。
ではー！！